小児薬用量換算式

1. 年齢比による換算式

• Dilling式
  小児薬用量＝年齢/20×成人量
  
• Fried式
  小児薬用量＝月齢/150×成人量
  
• Young式
  小児薬用量＝年齢/(年齢＋12)×成人

・体重比による換算式

• Clark式
  小児薬用量＝小児体重(ポンド)/150×成人量
  （2年以上）
• Hamburger式
  小児薬用量＝小児体重(kg)/70×成人量

・体表面積近似式

• Augsberger-�T式
  小児薬用量＝(小児体重(kg)×1.5＋10)/100×成人量
  
• Augsberger-�U式
  小児薬用量＝(年齢×4＋20)/100×成人量

• Lenart式
  小児薬用量＝(年齢×2＋小児体重(kg)＋12)/100×成人量
  
• Ivády＆Dirner式
  5歳以下
  　小児薬用量＝(小児体重(kg)×2＋5)/100×成人量
  6歳以上
  　小児薬用量＝(小児体重(kg)＋30)/100×成人量

・体表面積計算法

• Dubois式
  体表面積(cm²)＝体重(kg)^0.425×身長(cm)^0.725×71.84

• 藤井･渡辺式
  
  

  0歳	体表面積(cm2)＝体重(kg)0.473×身長(cm)0.655×95.68
  1〜5歳	体表面積(cm2)＝体重(kg)0.423×身長(cm)0.362×381.89
  6歳以上	体表面積(cm2)＝体重(kg)0.444×身長(cm)0.663×88.83

・体表面積換算法

• Crawford式
  小児薬用量＝成人量×体表面積(m²)/1.73
  

• 日本人の平均的な年齢と体表面積の関係（高津らの表）
  
  

  年齢	新生児	１	３	５	７	１０	１２	成人
  体表面積(m2)	0.2	0.4	0.6	0.7	0.8	1.0	1.2	1.6

  
  
• Harnack表

Von Harnackの表

・体表面積法が適用されない薬剤

　体表面積比による薬用量よりも大量に投与すべきものとして自律神経系に影響を与える薬剤（dl-エフェドリン、アトロピンなど）、反対に、体表面積法による薬用量よりも少量を投与すべきものに、アヘンアルカロイドがある。（ただし、リン酸コデインに関しては小児でも成人でも0.5mg/kgでよいという。）

参考書籍

1. 第十四改正　日本薬局方解説書, 廣川書店, 東京, 2001
2. 堀岡正義 著:調剤学総論 第5版, 南山堂, 東京, 2001
3. 高久史麿ほか監修:治療薬マニュアル2002, 医学書院, 東京,2002